「データモデリングライブ@名古屋」参加レポート

11月24日アイティーイノベーション主催による
「データモデリングライブ@名古屋」に参加しました。

講師は渡辺幸三さん。

参加者からデータモデリングのお題を聞き取り、その場で
業務フロー、データモデル、機能パネルを設計する。

1400〜1800の4時間あっという間に過ぎました。

25名の参加者の希望の中から、挙げられたテーマの中から
不動産管理代行システムが実際にデータモデリングされました。

このテーマは私自身が希望したテーマでしたので特に勉強になりました。

不動産の家賃管理等を委託されている不動産管理会社で利用するシステムで、
賃借人に家賃、水道光熱費などの請求をし、入金を確認し消しこむ。
大家さんにまとめて家賃を支払う。
賃貸物件の空き状況や家賃の督促が管理出来るようなデータモデルが必要。

参加した皆さんにも身近なテーマなので、関心を持って勉強してもらえたと思う。

このテーマで私が特にデータモデリングで意識していたのは、
A.賃貸借契約という期間を指定した情報をどのように取り扱えばよいのか。
B.長期(過去・現在・未来)にわたる物件、入居者の管理に対応する。
C.月次の更新、入金の消しこみ。

渡辺さんの著書やXEAD Modelerのコンセプトウェア、豊富にある教材を
どう取り込むべきか悩みどころなのだが。

思考の実際を今回のような「データモデリングライブ」で見せてもらうことで
要素を厳密に定義していくのではなく、
あるべき姿がだんだんと浮き彫りになっていくような進行方法が興味深かった。

1.業務を把握するためDFDを作成する。
2.DFDを見ながらデータモデルの関連性を定義し、
 妥当と思われるエンティティに属性を追加する。
3.データモデルをもとに画面、一覧帳票など設計する・
 データモデルが完成すれば、汎用的な画面一覧を使用して
 少ない工数で実装が終わる。
 (XEAD Driverのような実装環境を利用すれば、ノンプログラミングで実装可能)

(2)のデータモデルを作成する後半では、渡辺さんがDFDを見ながら
 しかるべきテーブルへ属性をどんどん追加、関連の修正、テーブルを追加して
 モデルが変化していくのだが見ているほうは殆どついていけない。
 経験と技が無ければ出来ない部分です。

(C).月次の更新、入金の消しこみ。
 XEAD Driverの受注管理メニューの出荷指示エントリーと
 同じ手法で対応できる。

簡単ですが参加レポートでした。

渡辺さんのブログ「設計者の発言」もご参照ください。
http://watanabek.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-bb22.html